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文章という表現方法に対する雑感。
私の好きなイラストレーターさんに高野音彦さんがいるのですが、
絵を描くとき、音楽に対する嫉妬みたいなものが少なからずあって、と以前おっしゃっていたのを見て、考えさせられたのを思い出しました。
本当に良い音楽はたったの1フレーズでもなみだがでてくる。
そう云う絵って描けるだろうか。
絵もやっぱり、音楽と一緒で直感に訴えかけることができるので敵わないと思うことがあります。文章は、当然のことながら文字の連なりで、文字自体は記号に過ぎません(象形文字でも現代においてはそうだと思います)。
脳の中で音楽や絵よりも多層な処理がいるのかなと感覚的に思います。勝負する土台が違うといってしまえばそれまでなんですが、昨今の活字離れというのは音楽や漫画なんかに対して直感で感じ取ることが出来る、ある意味(感覚的な)簡単さ、取っつきやすさがないのかなぁと思います。
それでも文章にしかない魅力を提示し続けるのが文章家の仕事なのかしら。名文と呼ばれる文章にはいつも、そのフレーズの何十倍、何百倍の情報量を包有して登場人物の心情や色彩豊かな景色が迫ってきます。
そして、たぶんそれは文章にしかない魅力なのだと思います。
「頼りは文才、努力。」一昨日そんな言葉を作家の橋本紡さんから頂きました。このフィールドで闘うことを選んだ方の言葉には真理があるなぁと感じたのでした。
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