―Snownotes,


2008年11月22日

太宰治賞選評

http://www.chikumashobo.co.jp/dazai/24senpyo/ogawa.jsp

 しかし、四作を読み終え、いざどれに丸をつけようか考える段になって、困ってしまった。手にはサラサラと砂がこぼれ落ちたような感触しかなく、鋭く皮膚をえぐる傷跡も痛みも、そこに残されていなかった。もしかすると私自身気づかないまま、皮膚の奥で浸み出した血が、魅惑的な模様を浮かび上がらせているかもしれないと、掌をじっと見つめてみたが無駄だった。私の掌は無傷だった。そんな物足りなさを拭えないままに、選考会は終ってしまった。

作家、小川洋子氏の選評です。今年の太宰治賞は6月発表だったと思うので、
時期を逸している気もしますが、この選評は何か火を付けられるものでした。

自分の書いてるものは、砂じゃないかなぁとか思います。
文調にばかり目が行っていて、肝心なものがあるのか分からなくなったので、
ちょっと、修行します。

創作» 覚え書き | 日時: 2008年11月22日 16:33

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